International Permafrost Association

第2回アジア永久凍土会議

Hokkaido University

第2回 アジア永久凍土会議は、日本で開かれる永久凍土に関するはじめての国際学術会議です。

開催日程

7月2日(日)
一般講演会「北極が語る 永久凍土の世界」
7月2日(日)〜
写真展「若手研究者から見た、世界の永久凍土」
7月3日(月)〜6日(木)
学術会議開催(開催サイト)

ご挨拶

凍土や地盤の凍結現象は、極域や山岳地において自然環境を左右する主要因の1つであり、また非凍土地域での凍結工法や凍土地域での建築・土木技術など、工学的にも重要なテーマの一つです。温暖化が顕著な極域の環境変化を理解する必要性を背景に、国際永久凍土学会(International Permafrost Association)は1973年以来、4~5年毎に本大会を開いてきました。近年、凍土の研究は世界的に活発で、その進展が急速なため、この大会間隔をさらに短縮し、本大会がある年以外の毎年、地域大会を開くことになりました。その毎年開催となる会議として、このたび2017年に日本で初の永久凍土に関する国際会議が開かれることになりました。

日本の永久凍土分布は高山域の一部に限られますが、地盤の凍結・融解に関する現象解明や、都市部での地盤凍結工法の適用など、凍土帯縁辺域ならではの研究で世界をリードしています。また、モンゴルやシベリアといった東アジアでの国際共同研究でも成果も挙げており、本大会では、それら日本が主体となる活動を国際的にアピールすることも目的としています。

また、北極域の大陸に囲まれた北極海は、長期間、海氷に閉ざされる海域として、これまで人間活動の少ない地域でした。しかし、近年の温暖化によって北極海の海氷面積減少と一帯の気温の上昇が進行し、北極海を取り囲む陸面の環境、あるいはそこに住む人々の生活に大きな影響を与えつつあります。その中でも永久凍土の現状と変化をモニタリングしその近未来の変化について検討することは、極域のみならず全地球の環境変化を考えるうえで非常に重要な課題となっています。永久凍土帯の環境変化に関する様々な現象については、温室効果気体の蓄積量や放出過程など、現在も分かっていないことが数多く、凍土に関連した様々な国際研究プロジェクトが展開されています。

今回、日本で会議を開催することで、全世界の知見が日本に紹介され、極域からみた地球の持続可能な発展へ日本が寄与できることを議論する契機になるでしょう。また、凍土地帯という厳しい環境での科学観測や、永久凍土の広がる東シベリアでの資源開発・インフラ整備には、日本の企業がもつ計測・探査機器やリモートセンシング技術、資源開発や土木技術に関する議論も多いに活かされると期待されます。

日本で初となる国際永久凍土会議の開催にあたり、国内の永久凍土研究の有志による組織委員会を発足させ、企画運営関係者一同、意義ある会議にするために鋭意準備を重ねております。また、会議にあわせまして、市民の皆様にも、一般講演会や、写真展を企画しております。ぜひ、お越し下さり、永久凍土の世界に触れていただけますよう、心よりお待ち申し上げます。

アジア永久凍土会議2017実行委員会
組織委員長
石川 守(北海道大学)
組織副委員長
松岡憲知(筑波大学)
飯島慈裕(三重大学)

一般講演会

「北極が語る 永久凍土の世界」

講演者 荻田 泰永(おぎた やすなが) 
北極冒険家
講演者 荻田 泰永(おぎた やすなが) 北極冒険家

「単徒歩行を通して感じる"北極"の姿」
カナダ北極圏、北極海、グリーンランドを拠点に、18年間で15回の徒歩冒険行を経験。頑丈な砕氷船や分厚い住居に守られた環境とは異なる「自分で持ち運べるだけの物資」を用いての、60日間の北極海単独行から見えるのは、恐ろしい北極海の真の姿。氷点下56°、日々揺れ動く浮氷上での必要最低限の物資を駆使したキャンプ生活とは?自然が放つ信号を知覚することで、危険はいかに回避できるのか?

「マンモスの絶滅 
- 解けゆく永久凍土にその証拠が現れるー」

講演者 福田 正己(ふくだ まさみ)
北海道大学/福山市立大学 名誉教授
講演者 福田 正己(ふくだ まさみ)北海道大学/福山市立大学 名誉教授

「マンモスの絶滅 - 解けゆく永久凍土にその証拠が現れるー」
極北シベリアでは温暖化のために大規模に永久凍土が融解している地域がある。融けて崩れゆく永久凍土からマンモスの骨や牙あるいは腐っていない脚が現れる。マンモスはいつそしてなぜ絶滅してしまったのか。その謎を解く鍵が露出したマンモスの遺骸に残されていた。

日 時
2017年7月2日(日) 14時〜17時(開場13時)
会 場
北海道大学総合博物館(地図)

※参加申し込み不要(先着順:100名)

写真展
「若手研究者から見た世界の永久凍土」

地球には、北極、南極、山岳地と様々な場所に、凍土の世界があります。
凍土って何?どこにあるの?の疑問もわかる説明や地図とともに、今回の会議に参加する、世界各国で活躍している若手研究者が、
その新鮮な目でとらえた凍土の世界を、多くの写真でぜひご堪能ください。

日 時
2017年7月2日(土)~
会 場
北海道大学総合博物館(地図)
参加費
無料